終わりの始まり

返事はこなくなった。私が別れを告げる前に捨てた、自分が傷つく前に捨てた。整理対象ということ。彼の目的は自分の組織の中で働かせる操り人形にしたかった。私は吐き気と共にドライブ感のない窮屈な生活にうんざりして逃げ出した。彼の思い通りにはなれないし、なりたくない。習慣からの逃避は心の奥底で寂しさを覚える。